劇的集団まわりみち’39 斜です。
今回はロイン機関さんの稽古場にお邪魔してきました!
冗談だからね。の安保さん、劇団不労社の西田さん、村田さんも一緒です。
稽古開始よりもちょっと遅れて到着した我々がドアを開けると、ちょっとぴりっとした空気…
そりゃそうですよね、もう今週末が本番ですから!
先日のステージタイガー虎本さんの記事を読んで、うわーどんな物語なんだろう!とわくわく、なにしろ「狂人」。しかも「底なし女」もついてる。
まず底なし女ってなんなん?妖怪?それとも人間?
フライヤーはダークでおしゃれなイメージ。舞台は大阪なの?それともパリなの…?
「底なし女とパリの狂人」魅惑的なタイトルです。
物語は主に「アトリエンヌ・ド・パリ」という建物?施設?が舞台となって進んでいくようです。
ある日アトリエンヌ・ド・パリにやってきた、明るくてちょっぴりパワフルな女性と、そこにいる「人々」…?「動物たち」…?の、不思議な交流。そしてそののちにどうやら事件が起こる様子。
事件にまつわる人々の思いが交錯するシーン、なんだかとても身近なことのように思えて、「あれ?こんな事件、このあいだ、あったんじゃないかな?」と展開を追うだにムクムクと湧き上がってくる不安、焦燥感。
それに追い打ちをかけるように、セリフの端々にちりばめられたマインドコントロール、マウンティングやダブルバインドが…ガンガン精神を蝕んできます。
しかもここに生演奏と、歌とダンスも入ってくるというんですよ!
めっちゃ期待値高いやん!!??(突然のフランクさ)
今回は部分的にシーンを拝見しただけなのですが、
「通し稽古をやめて最後のあがきをします」という丑田さんのことばどおり、とにかく執拗に詰める!詰める!詰める!
一瞬一瞬の見た目にこだわるというか、演出丑田さんの美意識が大変高いのです。
オーダーが緻密、非常に細かいです。
それに対して俳優さんたちが、その理想の絵に近づくために理詰めでどんどん攻めていく。
丑田さんもわずかなタイミングの差や欲しいビジュアルにまったく妥協がないので
結果的に、何度も何度も練られていきます。
明後日、金曜日からが上演です。
演出さんが求めるひとつひとつの要素を、ベテラン俳優陣がコツコツ細かく認識して、整理して、身体のコントロールで磨き上げておられました。本番までまだまだ磨かれていきそうです!!
きっとお客様ひとりひとりに、「いのちにきづく」瞬間が訪れるに違いない。
どうぞひととき、大阪・西成の「アトリエンヌ・ド・パリ」を覗きにきてみてください!!
ロイン機関「底なし女とパリの狂人」