皆さま。こんばんは。
今日はDOORプロデュース「てのひらに声」の稽古場探訪に行ってきました!初めて行くお稽古場で、当たり前のように道に迷いまくり、到着がギリになって、この季節に汗だくで到着しました。Micro To Macro の石井テル子です。
来週が本番に迫った今日は、なんと通し稽古でして、ありがたいことに全編を通して観せて貰うことが出来ました。
到着後まもなくで開始。まだ私は呼吸を整えてる様な体制やったんですが、始まってすぐにこの物語に引き込まれていきました。
あるデイサービス施設で働く人々のお話。最初は、まさかのダンス的なものから楽しく始まります。
初っ端から笑える。猿渡さんだけが満面の笑顔。最高ですね。
こんなシーンとかね。歩生子さんはどんだけ嬉しいんだよ(笑)
こんな場面も・・・。
物語の中に必然として、とある人気アニメと、とある人気ドラマが出てきます。どちらも国民的人気と言っていいくらいの。これがまたオモロい。この役者さん面子が、これを全力投球しているところを見れるんですよ。もうね、それだけでも関西小劇場の特盛じゃないかい?
でも物語には、やはり事件が起きてしまいます。
小さな小さな事件かもしれない。でもここで働く人にとっては、いや、今の自分の生きる世界を精一杯いきてる人にとっては、とても大きな事件です。
そして登場人物の過去に関わる出来事が明らかになっていく・・・。
「てのひらに声」この物語は、誰かの声を聞く話です。
その人に寄り添って、そっとそっと話を聞くというお話です。
台詞の中のニュアンスにもありますが、時と場合によっては話してばっかりでせなあかんことが前に進まへんってどうやねんっ!ていう意見もあるかもしれない。
でも物語で彼女は何度も言います。
「私に話を聞かせてください。」
「私、話をしたいんです。」
ラスト近くのこの二人のシーンが素晴らし過ぎて私は写真が撮れなかった。撮る時間があるくらいだったら瞬きせずに観ておきたいと思った。
ゆっくり、心から正直に話してみること。そこから始まること、そこからしか始まっていかないこともあるのかなと。。と改めて人と対峙して話すということについて深く考えました。話をすることも勿論そうだけど、話を聞いている方の人もその心が解き放たれいくという瞬間がある。それを今日この芝居を観て感じました。
通しを観て、いいなと思った台詞がいっぱいあって。たくさんあり過ぎて列挙できないので、一つだけ紹介しておくと・・・
「ここにいる人の⚪️⚪️が、俺を⚪️⚪️に⚪️⚪️くれる」
・・・。
伏字なんで、全く意味はわからないですね。すみません。劇場で役者が放つのを聞いて受け止めてください。まさに彼の言葉を聞いて聞いてください。ですね。
丈二さん演じる職員の男の人が語る台詞です。震えました。
仕事でも表現活動でも、何しててもだけど、一生懸命やればやる程これでいいのかと迷ったり、立ち止まったり、失敗やったんかなと後悔したりすることがある。ほんまにわからない。人はきっとどっかで立ち止まって、振り返って、次の一歩が怖くて、それでも進まなくてはどうしようもなくて必死で生きている。
そんな想いをそっと包みこんで次の一歩を後押ししてくれる。そんな作品になっていると思います。それって、まさにDOORのコンセプトそのものじゃないですかね。
DOORの現場は、まさに円さんの想いが作演と役者・スタッフに伝わって作品となって昇華されてるなと、毎回観てて思います。
🔺(前説終わりで全力で戻ってくる円P)
カーテンコールで役者全員がこの顔で立ってる芝居です。
見たらわかると思いますが役者全員がエースで4番バッター級です。その全員が、ある時はキャッチャーで全力で受け止め、ある時はショートで全力のフィールディングを、そして3番までの全員が塁に出て、全員野球で4番に繋いでいってます。それができる虎本監督がほんま凄いです。
いよいよ来週末ですよ。
たくさんの方に是非観て欲しいと思いました。
みんな應典院へGOGOだ!
DOORプロデュース⑦「てのひらに声」
作・演出
虎本剛(ステージタイガー)
日時
11月28日(木)19:30
11月29日(金)19:30
11月30日(土)14:00/18:00
12月1日(日)13:00/17:00
出演
澤井里依(舞夢プロ/EVKK)
早川丈二(MousePiece-ree)
是常祐美(シバイシマイ)
うえだひろし(リリパットアーミーⅡ)
木山梨菜(三等フランソワーズ)
猿渡美穂 (宇宙ビール)
植木歩生子(ゲキゲキ/劇団「劇団」 )
小川十紀子(遊気舎)
予約▶️ https://ticket.corich.jp/apply/103222/
問い合わせなどなど
yoyakudoor@gmail.com
twitter:https://twitter.com/door_tobira