劇団不労社の村田です。
12月4日、冗談だからね。の安保くん、劇的集団まわりみち’39の斜さん、劇団不労社の西田と共に、ロイン機関さんの最終稽古にお邪魔させていただきました。
20時前、桃谷駅から生野区民センターに行く道中に、コテコテの大阪らしさ溢れる商店街を通り抜けました。『底なし女とパリの狂人』は、西成が舞台だそうですが、その舞台のような、いわばディープな大阪と言われるような場所で作品が創られていることに妙に感動しながら、稽古場に向かいました。
区民センターに到着し、稽古場のドアを開けた瞬間、その室内の熱気に圧倒されました。演出丑田さんの、役者の方々の、スタッフの方々の「最後の詰め」に対する姿勢を体現した熱気が、稽古場全体に立ち込めていました。
その日の稽古は、シーンを返しながら、役者の動きや台詞、音響のきっかけを合わせることをメインに行っていました。
丑田さんのオーダーに対し、どういう風に観客に見せたいか話し合い、役者も提案しながら、一緒にシーンを作り上げていく姿が印象的でした。
シーンの返しを見ていて、ご高齢の役者の方達に、特に目を奪われました。その方達の台詞を発した時の言葉の重み、独特の身体の動き、その場の存在感。演劇の中で演技をしているはずなのに、その方達自身の身体に刻まれた歴史が立ち上って来て、不思議な感動がありました。普段、自分と年齢のあまり変わらない人達と演劇をしているため、自分より遥かに年齢が上の方達が、喜怒哀楽を舞台で楽しそうに表現していることに、とても惹かれました。
ロイン機関『底なし女とパリの狂人』は12/9日曜まで!稽古場探訪では見れませんでしたが、ミュージカルということで、随所随所でダンスや歌が披露されるそうです。是非、本番を観ていただきたい作品です。