書き言葉と話し言葉の物性を表在化する試み
Tab.4『磔柱の梨子』
– Beggars in pear orchard
さて、河原乞食といわれる “わたしたち” には常に貧困がついてまわる。
男も女も、みな神仏はおろか偶像ですらないのに身を削り、心を砕いて生活をしている。
どうしても青が浮いてしまう空間というイメージがある。天井に埋まる作業灯も、たった一つでないが故に月明かりとはならないが、まるで遠いはずの星球が近くで息づいているようだ。それでも、ここがブラックボックスでないのはいうまでもなく今も、わたしたちはドラマチックな白々しい嘘をついてまわるのが常である。なかったことにされていた暗幕はあるものとなり、形骸化した劇場のすがたが青年の芝居へ黒いかげを落としている。
作・構成・演出
- 杉本奈月(N₂)
出演
- 出演・テキスト = エキストラ出演者 他
日時
2018年
11月9日(金)15:15/19:15
11月10日(土)11:15/15:15/19:15
11月11日(日)11:15/15:15
料金
- 一般:前売券3,000円・当日精算券3,500円
- 應典院寺町倶楽部会員:前売券2,500円・当日精算券3,000円
ご予約
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お問い合わせ
- HP : http://gekidann2.blogspot.jp/
- Mail : gekidann2@gmail.com
- Twitter : @n2_official
N₂ Profile
劇作家・杉本奈月が京都薬科大学薬学部在学時に設立。代表作『居坐りのひ』が第15 回AAF 戯曲賞最終候補となり「大賞の次点」(地点 三浦基)と評される。ウイングカップ6最優秀賞受賞。近年は、書き言葉と話し言葉の物性を表在化する試み「Tab.」、処女戯曲の翻訳と複製「Fig.」を制作。