SDN稽古場探訪No.13 東洋企画

稽古場探訪
SDN2018稽古場探訪

寒い!寒すぎるぅー。
大阪昨日の最低気温2度!もうすぐ凍るぜ!
北海道稚内昨日の最低気温マイナス23度!ロシアかよ!

寒さのあまり言葉の勢いから入ってみました。
皆様ごきげんよう。Micro To Macroの石井テル子です。

手が悴む!体も縮こまる!ような寒気でしたが、その寒さを吹っ飛ばすような稽古場にお邪魔してきました。ステージタイガーの虎本君も一緒でしたよ。

訪れたのは、2週間後に本番が迫った「東洋企画」さんの稽古場。
まず稽古場に入って感じたのは

ひ、人が。。。多いわ!

びっくりの多さです。これでも全員じゃないんですよ。
もう圧倒的、数の暴力!
もう暴君東洋君と呼ぼうぜ。

で、そんな大人数をどうやって纏めていくんだろうと思って見ていたら・・・。シーン作りの中で

「◎◎君、どう思う?◎◎さんならどっちがいい?」とみんなの意見を聞いていく暴君東洋。全然暴君じゃなかったぜ。寧ろめっさ寄り添い型演出やん。そしてみんながガンガン意見やアイデアを出していく・・・。

まさに

「皆で創っている感溢れる現場」

でした。

(東洋君の衣装は本番用みたいやったんで隠しておきます。)

シーンの返しを見て聞いて感じたのは、まず役者の声の力!皆さん、発話の明瞭さと声量がとてもいいなと思いました。実際熱量がすごいので、窓が曇ってしまい(ステージタイガーでもよく起こるあれな!)休憩中、この寒さの中、窓を開けるっていう・・・。そしてもう一つ感じたのは、

「構成と台詞の面白さ」!!

物語は「安寿と厨子王」なんだけど。。。

この物語の中の人
この物語を見てる人
この物語を見てる人を見てる人

みたいなことになってるんですよ。めっちゃ面白い構成になっていると思います。そして、発せられる台詞の面白さ。全部のシーンではなく一部だけを見せてもらっただけなんだけど、その少しの中にも、この昔からある説話の中に、現代起こっている社会の事件や出来事に、独自の視点で見つめた想いがサラリと載せられていたりします。シニカルに。実は真摯に。これが面白いんだわ。

そして、次に。見てくださいよ。これ!!🔻🔻🔻

って、見せられへんけどな!!!!

どないなってんねん!!ってくらい、多分、大量の小道具(もう小道具と呼ぶレベルじゃないものばっかりやけど・・)が出てきます。それを身体パフォーマンスと共に、大人数でスペクタクル&ダイナミックに使いまくっていくんですよ。

で、この使い方の時も、東洋寄り添い演出がみんなに聞いて色んなアイデアが出ていましたね。おそらくラストあたりになるであろう、まつながさんが立っているシーンは、凄い見応えのあるシーンになってるんじゃないかなと思います。

話を聞いていると、東洋君が現在遠方に住んでいるため、土日祝だけ帰阪して稽古しいているそうで、この限られた時間に対する役者やスタッフみんなの集中力が、凄く求められる稽古場だなと思いました。

なので、訪問するまでは、ピーンと張り詰めているのかなと思っていたのですが、記述してきたように皆がアイデアを出し合ったり、空きあらば気さくに冗談を言い合って進めている雰囲気で、そんなんがとても良いなと思いました。

演出:「よし時間ない!次いくぞ!」
役者:「ウイース!」
演出:「あ。でもさっきのあそこな、もうちょっと愛しさ・・っていうのかな、そういうのが欲しいんだわ」
役者:「おう了解。切なさと心強さは要らんの?」
演出:「おお、どうやろ・・えっとな・・」
他の役者「って時間ないんやろ!」
全員「ガハハ〜!」

みたいなことを連発してる現場でした。

  物語は、『安寿と厨子王』です。哀しい物語ですよね。

でも物語られるのは、安寿と厨子王が見た世界より、もっともっと先の広くて果てしなく続く、そして東洋企画の放つ独自の感性で彩られた大きな世界なのかな・・と思いました。

あと2週間後ですね。
どうぞ皆様、お見逃しなく。

東洋企画 winter/spring2019
『偽曲 安寿と厨子王』

命ってのは血だ。
けれど姉弟を繋げる赤い管は一本一本切れていく。

弟を救うために姉が犠牲になった説話「安寿と厨子王」
厨子王は思う。どうして自分たちは離れ離れになってしまったのか、どうして自分たちは「ヘンゼルとグレーテル」や「青い鳥」のチルチルとミチルの姉弟のように幸せになれなかったのか。
美談の包みをブワリと開いてみれば、ありし日の安寿の姿が転がり出る。あの日の、広い宇宙の青い地球の小さな島の姉さんの姿。それは飴玉のように甘いものか。それとも…。
新たな目線で描く「安寿と厨子王伝」心ゆくまでご賞味ください。

2月22日(金)19:00
2月23日(土)11:00/15:00/19:00
2月24日(日)13:00/17:00

☆ご予約
https://ticket.corich.jp/apply/97318/